みなさんは、どのように勉強されていますか?
勉強には、それぞれ効率的な勉強方法があります。
たとえば、暗記をするのであれば、
歌やストーリーで覚える方法が、有効だったりします。
私は大学時代の第一外国語がドイツ語でした。
ドイツ語にもアルファベットがあるのですが、
(正式にはアルファベートですが、ここではアルファベットといいます)
英語と呼び方が違っていたり、
一部英語にはないアルファベットもあります。
特に英語と違う呼び方は、ほぼ全部ですので、
それらを暗記しない限り、
本格的にドイツ語の勉強をすることができません。
私は、何とか少ない時間でドイツ語のアルファベットを覚えるために
それを歌にしました。
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内容は極めて簡単です。
「きらきらぼし」の替え歌で
「ABCの歌」があるのはご存じだと思います。
「♪エー・ビー・シー・ディー・イー・エフ・ジー♪」っていうアレです。
これをドイツ語で歌うのです。
♪アー・ベー・ツェー・デー・エー・エフ・ゲ―♪
♪ハー・イー・ヨット・カー・エル・エム・エン♪
♪オー・ペー・クー・エル・エス・テー・ウー♪
♪ファウ・ヴェー・イクス・イプシロン・ツェット♪
♪アー・ベー・ツェー・デー・エー・エフ・ゲ―♪
♪イッヒ ジンゲ アー・ベー・ツェー♪
このようにして、ドイツ語のアルファベットは5分で覚えました。
さらに、最後の
Ich singe ABC(イッヒ ジンゲ アー・ベー・ツェー)という文章で
英語のI am singing ABCという文章を
ドイツ語でどのように表現するのかも覚えました。
このように歌にすることで、
私は、ドイツ語のアルファベットを
10分もかからずに覚えることができました。
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もう一つのストーリーによる暗記方法ですが、
これは、化学の元素記号の覚え方が参考になるかと思います。

水兵〈H(水素)、He(ヘリウム)〉
リーベ〈Li(リチウム)、Be(ベリリウム)〉
僕〈B(ホウ素)、C(炭素)〉
の舟〈N(窒素)、O(酸素)、F(フッ素)、Ne(ネオン)〉
名は〈Na(ナトリウム)〉
マーガレット〈Mg(マグネシウム)、Al(アルミニウム)〉
船長の名は〈Si(ケイ素)、P(リン)、S(硫黄)〉
クラークか〈Cl(塩素)、Ar(アルゴン)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)〉
と、私は中学時代先生から習いました。
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かなり無理がある語呂合わせではありますが、
「ある水兵さんが愛する(liebeとは愛するという意味のドイツ語で愛するという意味)
僕の舟の名前はマーガレット号といい、
船長の名前はクラークか?」
という語呂合わせですが、
この語呂合わせのおかげで、
私は、1番から20番までの元素周期表を
簡単に覚えることができました。
そして、
その後何十年経った今でも空で言うことができることを考えると、
この暗記方法はとても効果的なものであったと改めて感じざるを得ません。
このように暗記をする場合には、
歌だったり、ストーリーだったり、語呂合わせだったり、
その時々で覚えやすい方法で覚えるのが有効だと思います。
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次に、英語の効率的な勉強方法についてご紹介します。
英語の勉強方法には順番があります。
1.単語を覚える。
2.文章の意味を理解する。
3.発音する。
4.リスニングができるようになる。
です。
「えっ?、リスニングと発音の順番が逆では?」って
疑問に思った人はいませんでしたか?
私もずっとそう思っていました。
でも、自分で発音しない限り、
その音を聞き取ることはできないのです。
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英語ではありませんが、
私が中国語を独学で勉強している時に
毎日通勤時間で中国語のCDを聞いていました。
そして、実際に中国に出張した時に
知っている単語であっても聞き取れない現実に直面し、
絶望した記憶があります。
その時、
中国に赴任してまだ半年しか経っていない若い現場監督者が
中国語で現地スタッフに指導している姿を見て、
私は彼に「どうやって中国語を勉強したのか」を尋ねました。
すると、彼は次のように答えました。
「毎週中国語の歌を一曲覚えて、カラオケで歌うようにしている」
と。
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これを聞き、
私も同じように毎週中国語の歌を一曲覚えて、カラオケで歌うようにしました。
するとどうでしょう。
今まで聞き取れなかった中国人の話す言葉が
少しずつ聞き取れるようになったのです。
すなわち、
自ら発音できるようにならないと
その単語を聞き取ることもできないことを身をもって体験しました。
これは私の実体験から学んだことですが、
最近そのことについて同じように解説されている
YouTubeの動画がありましたので、以下にご紹介します。
このようにリスニングができるようになるためには、
まずは発音することが大切なのですが、
そこには、少し注意点があります。
1.文章はできるだけ英語のままで理解する。
→最初は、日本語に訳してもいいですが、
順番は英語の順番のままで理解してください。
2.発音はできるだけ、ネイティブの発音に近づける。
この2つです。
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「でも、そんなの簡単にはできないよ」と、
おっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
そこで良い勉強方法があるのです。
それが私も実際に行った歌なのです。
1.歌の英語歌詞を見ます。
2.その日本語訳を見ます。
3.英語の歌詞を見ながら歌います。
→歌はできるだけ、原曲の発音に近づけて歌うようにします。
4.上記1~3を何度も繰り返し歌います。
→慣れてきたら、歌詞は見ないで歌いましょう。
すると、次第にリスニングができるようになります。
また、これを繰り返しているうちに、
英語が自然に読んで理解できるようになります。
ここでの注意点は、何度も歌うことです。
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いかがですか?
これならできそうではありませんか?
私が中学生の頃に、
日本に住む外国人に行った英語に関するアンケートの紹介がありました。
内容は、「日本人で一番英語が上手なのは誰だ」というものでした。
そこで1位に選ばれたのが「小林克也」さんでした。
彼は、確かに英語が上手で、発音はまるでネイティブのようでしたが、
実は留学経験も海外で住んだことも、英語学校に通った経験すらなく、
すべて独学で英語を学んだそうです。
彼の勉強法は、
FEN(極東放送、短波ラジオ)で流れてくるDJの発音を
とにかくマネして発音し、
その中で聞き取れたものを辞書でひいて意味を調べ、
次からは、その単語が出てきたら、その単語だけはしっかりと発音する。
1つ1つ単語を増やすことで、
外国人も認める「Good Speaker」になったのだそうです。
このことからも、いかに発音するのが大切なのかが
お分かりいただけるのではないでしょうか?
私たちの若い頃は、
音楽を聴くにも
少ないお小遣いをやり繰りして、
買ったレコードをカセットに落とすという手間が必要でしたが、
それに比べたら、今は
ストリーミングサービスやYouTubeなど
お金も時間もかけずに簡単に聴くことができます。
私たちからすると羨ましい限りですが、
このチャンスを活かさない手はありません。
ぜひ楽しみながら、英語の歌を覚えて、英語を習得しましょう。
最後に英語習得に有効な歌を何曲かご紹介します。
【The Beatles】
・Yesterday
・Hey Jude
・Let It Be
・The Long and Winding Road
・Strawberry Fields Forever
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【Carpenters】
・I Need To Be In Love
・Yesterday Once More
・Top of the World
・Santa Claus Is Coming To Town
・Jambalaya
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【Elvis Aron Presley】
・Love Me Tender
・Can’t Help Falling in Love
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みなさんの英語学習の参考になれば、幸いです。
太海
